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IT経営の考え方(基本的なプロセスと考え方)

その経営課題、ITで解決できます!

但し、適切なITを利用して、効果を出すためには下記のような基本的なプロセスと考え方を知っておくことが肝要です。

 

下図はIT経営を実践するための基本的な進め方と、それぞれのフェーズで大切なこと、明らかにすべきことを簡単にまとめたものです。
また、それぞれのフェーズを、ITと同じく「ツール(道具)である車」を購入したり、利用したりすることに例えて、できる限り分かりやすく説明をしておりますので、ぜひご一読下さい。 

経営戦略を策定すること、IT戦略を策定すること、IT化によって期待される成果を設定する、身の丈にあったITを調達・導入すること、ITサービスの活用;定期的な効果測定をする
(参考:ITコーディネータ協会発行 ITコーディネータ プロセスガイドライン)
  1. 経営戦略を策定すること

    ~ビジョンや経営課題およびそれらを達成・解決した時の結果を明らかにする~
    ITを導入する前に、「どういった経営上の目的や課題があるのか?」を明確にし、「それらの目的を達成したり課題を解決すると会社にどのような良い結果をもたらすのか?」ということをしっかりと考える必要があるのです。
     例えば車を購入する際に、その車は家庭で利用するためのものか、仕事で荷物をはこぶためのものなのかで購入する車は変わってきますよね? 逆にいいますと、車を買う前にどういった目的や用途で車を買うのか考えますよね?
    つまり、車もITも目的や課題を明確にしないと「こんなはずではなかった」と後悔することになるわけです。さらに言えば、車もITもなにかの目的を達成するためのツールでしかありません。今ある目的や課題を効率よく解決してくれる適切なものが何なのかを見極めるためにも、まずは経営戦略を策定し、経営課題を明確にする必要があるのです。

  2. IT戦略を策定すること

    ~多くの経営課題のうち本当にIT化して成果がでる業務がなにかを明らかにする~
    次に多くの経営課題のうちIT化すべき業務を明確にし、決定する必要があります。 つまり、経営課題についてITというツールを購入・導入せずに、ノートに鉛筆、帳票、物理的な掲示板といったアナログな方法の方が、より良い解決手段であり得るということなのです。IT化することで本当に効果があると思われることを見極めて投資をする必要があるのです。
    例えて言えば、自宅から駅まで徒歩5分のところに住んでいるにもかかわらず、家族の送り迎え用に車を買う必要はありませんよね?直感的に「徒歩で充分、車を購入(導入)する必然性はない」と考えますよね。
    ところで直感的には「徒歩で充分」と考えますが、論理的な根拠はなんなのでしょう?それは時間とコストであり、それを導きだす手順(プロセス)なのです。この場合は、自宅の玄関をでてから駅に到着するまでの手順に対してかかる時間とコストが、車と徒歩でどちらがより良い手段なのかというのが論理的な根拠になるのです。具体的には「送り迎えをしてくれる奥様が車を運転し、ガソリンを使って駅までご主人を送り、自宅に帰って車庫に車を入れ直すのに8分かかる」ということよりも、「ご主人がひとりで5分かけて徒歩で駅まで行く」ということのほうが、手順(プロセス)やコストを考えた場合、後者のほうが妥当だということなのです。
    つまり、IT化についても同様に、ITによって実現したいIT戦略・目標を策定し、「現在の仕事手順」と「IT導入後の仕事手順」を明確にし、多くの経営課題のうち本当にIT化すべきものを見極めることが重要なのです。

  3. IT化によって期待される成果を設定する

    ~IT導入後に期待される業務改善効果を可能な限り数値で明らかにする~
    例えば車を購入したあと、その車を購入した後に得られるメリットを数値化するというものです。 ここでは運送用に購入した4トントラックを想定してみたいと思います。つまり業務用として購入した場合、4トントラック購入費が1,000万円、1回あたり請負の運送費が20万円で、そのうち人件費、燃料費、保険代等が10万円かかり、粗利で10万円、ついてはトラック代1,000万円回収するには少なくとも100回分の運送を請け負わなければならない、その回収期間は1年はかかるといったことを考えますね。つまり、導入前にトラック購入の費用対効果をつまびらかにするわけです。
     ITの場合もこのトラックの例と全く同じなのです。但し、ITの場合はそれまで業務の流れといった目に見えないものに対して、これまた目に見えないものが多いITというものを使ったことによって、改善した効果を明らかにしなければならない点が難しいところです。つまり、前述のトラック購入の例のように金額的なメリットを数値目標とすることが難しいのです。その代わりにIT化された後の作業時間や回数、ステップ数といった目標値を設定することになります。
    また、一方で一般家庭で乗用車を購入した場合は、その目的がご主人駅まで送り迎えするためとか、家族4人でレジャーにでかけるため、といったどちらかというと結果として「車を購入して満足した」という漠然とした評価になります。
    これは定性的な評価ということなのですが、ITの場合も同様に、ITを導入後の定性的な目標も考えられます。例えば、「パソコンを新たに購入したことで社員の士気が上がった」とか、「もっとパソコンを使いこなすための前向きな考えが出てきた」といったようなことです。但し、この場合もIT導入前にあらかじめそのような効果が期待できることを目標として定めておくことが大切です。

  4. 身の丈にあったITを調達し、導入すること

    ~経営者と従業員の方々のIT能力およびIT経験レベルを明らかにする~
    車の免許をとったからといっていきなり4トントラックやF1カーは運転できませんよね?最初は普通乗用車が適切な車になりますよね。もし、どうしても4トントラックが運転したいということであれば、運転助手として熟練トラックドライバーの指導を受けながら運転技術を磨くといった経験を積むための期間が必要になりますよね? 導入すべきITツールも同じなのです。経営者や従業員の方々のIT活用能力に見合わない高度なITツールを導入すると、それは結局使われないITツールとなってしまいます。言い換えますと、車もITも経営者と従業員の方々の能力や経験レベルにあった(身の丈にあった)もの導入・購入することが肝要なのです。そして、それらのITツールに慣れ親しんだあとに、さらに高度なITツールといった具合に段階を得る必要があるのです。実際には、身の丈にあったITツールを導入しそれに慣れ親しんでくると、自然に「ITでもっと効率的に仕事ができないだろうか」と経営者や従業員が思うようになります。そして「そのような課題・ニーズを解決するために今より少しだけ高度なITを導入したくなる」という状況になることが好ましいIT導入ステップなのです。

  5. ITサービスの活用;定期的な効果測定をする

    ~期待した成果がでているかどうか、もしそうでない場合はその原因を明らかにする~
    さて、いよいよIT導入の最終ステップにおいて明らかにすべきことです。これはIT導入前に設定した数値目標もしくは定性的な目標(「満足度」といった数値化が難しい目標)が達成されているかどうかを明らかにするということです。 また、もし目標値に達していない場合は、その原因を明らかにし、改善策を考える必要があります。ここにおいてはじめて「IT経営」の1連の流れが完了し、この結果を踏まえ、「もう一段上のIT経営」を引き続き実践するための端緒となるのです。
     車の例でいえば、前述のトラック購入にあたって目標とした事柄(費用対効果)が順調に達成されているかを明らかにするということです。もし、達成されていないとすれば、「それは運送回数が当初より少ないのか?」「 運送料が競争環境によって下がってしまったのか? 」「運転手の稼働日数が事故で少なくなってしまったのか?」等の原因を明らかにし、その原因を取り除くための策を考える必要があるということになります。
    そして、この達成度合い(結果)を踏まえて、次なるワンランク上の経営戦略・目標を作成することになります。つまり、未達成項目を達成できることに注力するのか、トラック台数を増やすような規模拡大の経営を目指すのか、もしくは保冷装置付きトラックを扱うような付加価値の高い経営を目指すのかといった判断をして、それを経営戦略として作成することになるわけです。
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